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4. マルス(MARS)…日本国有鉄道・JRのシステム

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文献[編集]

情報処理学会歴史特別委員会編、オーム社発行『日本のコンピュータの歴史』(1985) pp. 155-172、第8章「MARS-1」

喜多千草「模倣から創造へ:国鉄座席予約システムMARS-1における技術革新」文部科学省科学研究費補助金 特定領域研究「日本の技術革新−経験蓄積と知識基盤化−」第三回国際シンポジウム報告集、2007年12月、pp. 89-92


歴史[編集]

マルス1[編集]

マルス1は、国鉄の座席予約専用にハードウェアを設計したコンピュータを使ったシステムであった。

記憶装置としては磁気ドラムを採用し、ここに4列車、3600席、最大15日分の予約をできるようにしていた。

しかし、すべて1からの手作りであったため、予定の1959年3月には間に合わず同年8月に完成、1960年1月18日に運用を開始した。

当初は下り「第1こだま」「第2こだま」に、その後6月に下り「第1つばめ」「第2つばめ」を加えた4列車[8]の予約業務を行なった。

しかし、発券内容を切符として印刷することができず、プリンタで印刷し、それを窓口係員が書き写して切符を作成していた。

マルス1のヒューマンマシンインタフェースは、コンピュータの発達の初期にあったにもかかわらず大変工夫されたものであった。

たとえば、予約する区間をシステムに入力するには、駅名のハンコを発券用のホルダにセットすれば、自動でハンコの側面にあるミゾのパターンにより入力される、といったものである。

このような工夫は以後のマルスにも受け継がれた。

マルス1に特筆的なこととして、東京駅など中央コンピュータに近い窓口では、ブラウン管を使って、座席の予約状況を示す表示がおこなわれたことが挙げられる。

これは日本において、ブラウン管を使ったコンピュータからの情報表示が実用化された極めて初期のものであった。

以後のマルスでは遠方へのサービス等のためにランプによる表示のみとなったが、マルス105ではタイプライタによる出力がおこなわれた。

現在マルス1の本体は、埼玉県さいたま市大宮区の鉄道博物館に、電気学会から表彰された「電気の礎」プレートとともに展示されている。


マルス100・200系統[編集]

MARS-101。国立科学博物館の展示。

初期のマルス端末機で発券された指定席券

マルス101

マルス1でコンピュータによる予約システムの実証ができたため、全座席予約、全国展開、乗車券の印刷を盛り込んだマルス101が、次のマルスシステムとして開発された。

ホスト機にはHITAC3030を使用した。

HITAC 3030はマルス101用に設計されたものであるが、専用設計ではない(航空の座席予約や銀行のオンラインシステムなどにも使われた)。

通信時のデータロスト対策やデータ構造の最適化による記憶容量の削減、準備完了ランプ、データエラー発生時再考ランプなどのユーザインタフェースの改良など、大規模なシステムに対応する数々の工夫が講じられた。

1963年夏に中央装置は出荷され、1964年2月23日から稼働を開始した。本体は秋葉原駅脇のビルに設置された。

しかし、1列4席の列車にしか対応していなかったため、対象となる列車は在来線のみであり、同年10月開業の東海道新幹線の1列5席の座席の予約には対応できず、新幹線の予約の電算化は次の102からとなった。

マルス101は、国立科学博物館で展示されている。

マルス102

マルス101をベースに、1列5席対応化を行なったもの。

台帳管理による切符の販売に30分 - 1時間も時間を要して問題となっていた、新幹線の発券が可能となった。

1965年10月にみどりの窓口の運用開始と共に利用開始。

マルス103

1968年10月の白紙ダイヤ改正(ヨンサントオ)をターゲットに、マルス101・102の機能を大幅に増強し、20万座席予約、団体業務専用システム(マルス201)の連携、より高信頼性なシステムを目指し、1966年から開発が始まった。

マルス1・101・102とは異なり、HITAC-8400という汎用大型コンピュータを完全二重化構成で採用した。

また、フロントエンドにマルス101・102とのデータ振り分けを行なう装置を配置し、既存のシステムとの並行運用を可能にした。

マルス201

団体旅行専用のシステムとして、1969年12月から稼働。

マルス104

1970年1月に万博輸送に向けて稼動。

マルス103と同じ能力であり、マルス101は使命を終えた。

マルス105

N型端末機で発券された指定席券

L型端末機で発券された指定席券

山陽新幹線開業にあわせ、140万席の予約、10年稼働が可能なシステムをめざし、プロジェクトの方式から見直しを行ない、マルス102・103・104の置き換えを行なうシステムである。

ハードウェアはHITAC-8700を協調稼働し、さらにもう1台予備系を配置した。

発券機能も、2か月前からの発券、前日までの発券、割引扱いの拡充、券面への表示項目の増大など多くの改善項目が盛り込まれた。

機器は国分寺市に新たに作られたコンピュータセンターに配置された。

マルス105への移行は、1971年9月から3回にわけて、マルス103・102・104の順で行なわれ、同時にマルス201の移行も行なわれた。

これは、マルス105への移行に伴って空いたマルス103のハードウェアをマルス201に流用し、既存のハードウェアをマルス150(電話予約システム)に置き換えるものである。

マルス105より、中央装置が秋葉原から、国立コンピューターセンター(現在のJRシステム国立中央センター)に設置されることになった。

マルス105の端末として開発されたN型端末機は、それまでのシステムでは列車名や乗・降車駅の入力を券面の印字を兼ねたゴム印棒で行っていたものを、操作卓上に設置された方面別に整理されている入力器(本のページ状になっていて、それをめくる音から「パタパタ」と呼ばれた)を使用するように改良がなされ、操作性や拡張性が飛躍的に向上した。

また乗車券の部分についても、以前は係員がゴム印による押印、あるいは直接記入にて行っていたものをコンピュータから自動的に印刷できるようになり、乗車券のみを発券することも可能になった。

ただ、当時は漢字印刷ができなかったため(タイプライター端末のため)、漢字は非常に頻度の多いもののみの表記で、他はカタカナ表記であった。

また、「簡易マルス」と通称されていた鉄道電話回線を利用するK型端末機も存在した。

操作時は駅名や列車名をコード番号で入力して一回ごとにダイヤルをし、ホストコンピュータに接続して照会・予約・発券を行っていた。

K型端末は紋別駅、五稜郭駅、足利駅などの指定券発行の少ない駅や御宿駅、石打駅などの季節波動の大きい駅等で導入されたが、操作性の悪さや発券可能な券種に制限がある等の不都合が多く、後にやはり鉄道電話回線を使用するものの汎用PC(沖電気製PCを流用)を使用することで操作性を改善し、なおかつN型端末と同等の機能を持たせたL型端末機が開発されたため普及しなかった。

なお、L型端末の導入によってみどりの窓口設置駅が急増した。

マルス202

マルス201を改良したもの。

旅行会社端末との結合が行われ、団体枠のみならず旅行会社枠の個札(個人用乗車券類のこと)発券も可能となった。

1975年に稼働開始。


マルス300系統[編集]

M型端末

マルス301

マルス100系、マルス150系、マルス200系の統合システム。

1983年1月から開発が始まり、1985年3月に稼働開始。

同時に登場したM型端末は初めてモニターとキーボードが付き、駅コード(電略)の入力が可能なため国鉄全線全駅を対象とした発券が可能となった。

また周遊券などの図形を用いた券面印字や定期券にも対応した最初のシステムでもある。

乗車券原紙についても、本来は武蔵野線・片町線などで実用実験が開始された自動改札機に対応させるべく、連続用紙から裏面に磁性体を塗布したロール紙に変更されたが、定期券以外はサイバネ規格に準拠しておらず、定期券以外が実際に自動改札機での使用が可能になるのはマルス305以降となった。

1987年4月1日、国鉄分割民営化によりマルスは鉄道情報システム(JRシステム)が承継した。

マルス305

国鉄分割民営化後、初めて鉄道情報システムが稼働させたシステム。

自動改札機、偽造対策などへの対応を盛り込んだ。

1993年2月に稼働開始。

当初はM880二台で運用。

その後1997年にMP5800に移行。

1999年以降のJRの乗車券原紙の地紋は現行の水色系となっている。

片道乗車券の発券のロジックに問題があったことが知られている。


マルス501[編集]

2002年10月から稼働を開始した現行のシステム。

2003年10月に第二フェーズが稼働し、JR各社の個別の要求に対応できるようになった。

また、システムの主要部分についてサーバー化が2004年にかけて進み、指定券自動券売機(MV端末)の機能増強も同時進行。

乗車券類の直接サーマル券化も始まった。

それに伴い、通称「パタパタ」(ページ面)を有するM型端末は2002年9月30日をもって廃止され、L型端末(初のPC型端末機)も2003年9月30日をもって廃止された。

2010年現在、稼働している端末機種で顧客操作型は(MV端末)MV10・30・35・40、係員操作型は(MR端末)MR11・12・12W・20・31・32・52、MEM端末、MEX端末であり、そのうち係員操作型MR11・31は旅行会社 (AGT) 用でプリカット紙(あらかじめ横85mm・横120mmに切断済みで、右側に紫色の連番が入っている)を使用、顧客操作型MV40はクレジットカード決済専用で定期券の発券に対応していないため5489サービス・エクスプレス予約・JR九州インターネット・電話予約受取り専用として使われる事が多い。

このため、定期券に対応する必要がある場合は現金購入機能を省いてクレジットカード専用としたMV30・35を使用する例もある。

また、MV40、MR31・32・52、MEXは従来からあったカセットリボン(熱転写)による印刷から感熱印刷方式になった。MV35はカセットリボン式と感熱印刷式の双方が存在する。

感熱印刷式の端末では、2色印字に対応した特殊な感熱紙が使用されている。

MR20型マルス端末。タッチパネル式。

MR20型端末のプリンター(発券機)。

ロール紙対応、熱転写印刷式。

MR11型マルス端末。

プリカット紙対応、熱転写印刷式。

最近はMR31型に置き換えられ、数を減らしている。

MR31型マルス端末(旅行会社向け)。

タッチパネル式で、プリカット紙対応、感熱印刷式。

MR12W型マルス端末(西日本旅客鉄道株式会社向け)。

タッチパネル式で、ロール紙対応、熱転写印刷式。

1960年代 1970年代 1980年代 1990年代 2000年代
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日本国有鉄道

JR

マルス1

マルス101

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マルス202

マルス301

マルス305

マルス501

= 運用終了 = 運用中

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