犬夜叉の登場人物
七人隊(しちにんたい)[編集]
15年前、「七人で百人分の働きをする」といわれるほどの圧倒的な戦力を誇ったが、その強さと残虐性を恐れた大名によって斬首された傭兵部隊。
東国出身だが、討伐時に逃げた先の北の地で殺され、白霊山の麓の寒村につくられた七人塚に葬られた。
奈落によって首(巨体を誇る凶骨のみ額)に四魂のかけらを埋め込まれて復活、「犬夜叉たちを全員倒せば四魂のかけらを永久に与える」という条件をのみ犬夜叉一行や鋼牙らと戦う。
全員が顔になんらかの模様を施しており、亡者であるため死人と墓土のにおいがするが、妖気は持たない。
体内のかけらを全て抜き取られると骨に戻る。
かけらを抜かれない限り死ぬことはないが、治癒能力には各々でかなり差がある。
アニメでは7人の生前が描かれている。
蛮骨(ばんこつ)
声 -草尾毅
七人隊の首領。享年17。
かつて、大の男が3人がかりでようやく持ち上がる大鉾「蛮竜(ばんりゅう)」を用い殺戮を欲しいままにした。
七人隊最年少でありながらずば抜けた実力を持って6人の荒くれ者を統括する。
仲間からの呼び名は「大兄貴」。
髪型は長い三つ編みで額に十字の形の紋様を持つ。
残忍な性格だが、さっぱりした能天気な一面も持ち、仲間に対する想いは強い。
しかし、煉骨を脅し四魂のかけらを独占するなど排他的な一面も併せ持ち、それらが重って煉骨の謀反を招いてしまう。
裏切りは決して許さず、蛇骨を殺した煉骨を自らの手で殺害した。
ちなみに煉骨が謀反を決意した銀骨の欠片の無断使用に関しては、蛮骨は許容していたようである。
犬夜叉とは計3回戦っており、常に互角の闘いとなるが最後の白霊山の決戦で懐に飛び込んだ犬夜叉の鉄砕牙で切り倒される。
アニメでは生前に蛮竜に願をかけ、人と妖怪合わせて二千の恨みを蛮竜に宿し妖刀化させた。
これにより妖気を用いた攻撃をすることができるようになったが、これが仇となり爆流破で蛮竜共々撃破される。
蛮竜閃(ばんりゅうせん)
四魂のかけらの妖力により朱色の衝撃破を放ち風の傷を薙ぎ払うことができる。
妖刀化してからは風の傷を越える威力にまで成長する。
竜雷閃(りゅうらいせん)
四魂のかけらの力で落雷を起こす。
雷の軌道は制御できない。
熱風
煉骨のかけらを使用し風の傷を完全に相殺する熱風を放つ。
煉骨(れんこつ)
声 -杉田智和
蛮骨の参謀役であり七人隊の副将。享年24。
坊主頭で頭に布を巻いており、顔中に模様が施されている。
登場してまもなく、顔の模様がわずかに変更された。
仲間からの呼び名は「兄貴」。
頭が良く策略に長けているが冷酷で目的のためには手段を選ばない性格。
手甲から出す鋼の糸や油を用いた火炎攻撃、砲筒や爆雷筒といった自作の兵器を使って戦う。
犬夜叉を除く一行を釘づけにするなど人間相手には滅法強い。
構造は不明だが、指先からライターのように炎を噴出させることができる。
単身で寺院を襲撃して拠点とし、銀骨に犬夜叉達を、蛇骨には鋼牙の殺害を命じる。
両者共に標的を仕留め損ねるが、煉骨は犬夜叉から奈落に関する情報を得ると共にかごめから四魂のかけらを奪った。
蛇骨を犬夜叉からことごとく遠ざけており、蛇骨から犬夜叉のことが好きなのかと突っ込まれた。
戦国時代とは思えないほどの技術を持っており、銀骨の改造も行っていた。
四魂のかけらの力が弱いのか、受けた傷が全く再生しない。
四魂のかけらを蛮骨に脅しとられ、二度目はないと釘を刺されるが、鋼牙との戦いの傷が再生せず痛みに耐えかねた煉骨は銀骨のかけらを蛮骨に無断で使用してしまう。
二度目はないという蛮骨の言葉を真に受けた煉骨は蛮骨を凌ぐために四魂のかけらに執着する。
当初は鋼牙の四魂のかけらを狙ったが、最期には弟分の蛇骨から四魂のかけらを奪取し殺害、仲間殺しを許さない蛮骨によって自らも四魂のかけらを奪われ死亡する。
睡骨や銀骨など弟分にはそれなりに労わる面も見られる。
犬夜叉一行と戦った回数が最も多い七人隊であり、犬夜叉本人と直接戦った回数も4回と七人隊で一番多い。
生前は謙虚な性格であり、冷淡な印象も見られず蛮骨の冗談に笑顔を見せるなど全く雰囲気が違う。
鋼の糸(ワイヤー)
手甲にしこんだワイヤーで敵の動きを封じる。
可燃性の油が染みこんでおり着火して相手を火達磨にする。
火炎放射
油を口に含んで着火し炎を吐く。
相手が人間なら一瞬で焼死する。
原作では鋼牙にもダメージを与えている技だが、アニメではなぜか全く効いていない。
砲筒
大砲で敵を砲撃する。
一つの砲筒に3発の弾を装填可能。
アニメではガトリング式のものや火炎放射型がある。
蛇骨(じゃこつ)
声 -折笠愛
七人隊の一人。享年20。
女性用の着物を着ており、蝶柄の簪で髪をまとめ、紅を口に差している青年。
蛇骨刀を自在に操る七人隊の切り込み隊長。
俊敏だが、着物の下には薄い蛇皮の手甲と胸当てしか身に着けておらず軽装備。
着物の片裾を帯で留め、常に片足を露出させている。
飄々とした性格。
男好きの同性愛者。
女性には興味がないどころか強い嫌悪感を抱いている。
犬夜叉を気に入り、最初の対戦以後執着を向ける。
素直な性格で、子供のようにゴネることはあるものの、最終的には蛮骨と煉骨の命令を忠実にこなす。
四魂の欠片にも全く執着がなく、蛮骨から「ちょっと変だけど信用できるのはお前だけ」と言われている。
考案段階では女性だった。
中性的なデザインやキャラなのは女性だった頃の名残とされている。
若い色男と殺戮以外に興味は無い。
しばしば無邪気な表情を見せるが、残虐性や加虐癖をも持つ。
七人隊では最初に犬夜叉一行と出会い、計4回戦っている。
蛇骨自身は常に犬夜叉との戦闘を望んでいたが、煉骨の指示により機会を2度失っている。
最期は犬夜叉の風の傷を受け重症を負い、それを見ていた煉骨に四魂のかけらを取られて骨に還る。
生への執着はなく、二度目の人生を楽しんだと納得して死んだ。
煉骨の謀反に気付いていた様子で、最期に欠片を取ろうとする煉骨に微笑みかけた。
アニメでは睡骨を気遣い殺人を戸惑う面を見せた。
霧骨(むこつ)
声 -稲田徹
七人隊の一人で毒使い。
七人の中で最も小柄で白装束を着ている。
強力な毒を使うため毒に身体が慣れており、唾液すら毒液として武器になる。
醜悪な容貌のために女にモテないと思い込んでおり、かごめをさらって自分の物にしようとした。
彼の毒の強さは蛇骨も認めるところで、かごめ・弥勒・珊瑚を苦しめるが、殺生丸には効かず、あっけなく斬り捨てられる。
四魂のかけらは最猛勝に回収されたのち、蛮骨の手に渡った。
蛇骨とは逆で女性をいたぶって殺すという凄まじい趣味を持つ。
銀骨(ぎんこつ)
声 -江川央生
七人隊の一人。
戦いで傷付くごとに煉骨に改造され、全身に多数の武器を仕込んでいるサイボーグとなった。
蛮骨以上に煉骨を尊敬しており、煉骨のすることは何でも正しいと思っていたとされる。
後に犬夜叉によってバラバラにされ、戦車のような姿に改造された。
この時点では人間の体はほぼ頭部しか残っていない。
改造されてからは「ぎしぎし」としか言わなくなった。
鋼牙の捨て身の攻撃を受け、原作では破壊される。
余談だが銀骨戦車の素材には「銀骨歯車」などの細かい名称がつけられている。
また、戦車になる前の装備も原作とアニメで違っている。
銀骨の大砲は蛇骨が拾ってきた種子島銃を煉骨が改造したものという裏設定が奥義皆伝で明かされている。
アニメではそれを踏まえ蛇骨が種子島銃を煉骨に持ち帰っているシーンが追加された。
しかし、15年前の時点で既に銀骨に大砲が搭載されているシーンも登場し、蛇骨が種子島銃を拾う前から煉骨が大砲を作っていたということになり、設定と矛盾する。
アニメでは煉骨との絆がさらに強調されている。
銀骨砲(ぎんこつほう)
煉骨が種子島銃を改造して作った大砲。
通常の砲撃タイプと上空で無数に分裂し地上を襲うタイプが存在する。
戦車形態では二つ装備されている。
連装カッター
背中に装備された4連装式の回転カッター。
鋼の糸に繋がっているため若干のコントロールが可能。
腕部アンカー
人型形態の装備。
打ち出すと同時に先端が展開し敵を掴むアンカークローとなる。
最終砲撃形態
アニメでのみの登場。
戦車形態から変形する。
正面部の脚部が180度回転し、そこから連装式の大砲が出現。
本体左右からは一部のパーツが外れ、5連装のミサイルポッドらしい武装が展開。
さらに後部には無数の火薬弾が出現と火力が大幅に強化される。
睡骨(すいこつ)
声 -平田広明
七人隊の一人
凄まじい体術と剛腕を誇る接近戦の達人。
手甲鉤を用い、鎧以上の強度を持つ犬夜叉の火鼠の衣すら簡単に引き裂く。
善良な医者と残忍な殺人鬼の2つの心を持つ二重人格者。
蘇った後は過去の記憶を持たない「医者」の睡骨として白霊山の麓の貧しい村に住み、身寄りのない子供たちを養っていたが、蛇骨から子供を庇おうとして負傷したことにより「殺人鬼」の人格が出現してしまう。
「殺人鬼」の睡骨は髪が逆立ち、眉毛が消え羅刹と評される凶悪な顔つきになる。
また、正反対の人格を併せ持つがゆえに「医者」人格は血を見ることを恐れ、「殺人鬼」人格は医者や僧などの善人を嫌っている。
殺人鬼人格は医者人格の記憶を持っているが、医者人格は殺人鬼人格の記憶を持っていない。
殺生丸一行との戦闘の途中でりんや邪見とつり橋から川に転落して流された後、外見は「医者」人格だが心は「殺人鬼」人格という、特殊な状態になる。
医者のフリをしてりんを連れ白霊山麓の村に戻り、村を出ることを要求した村人達を惨殺するも、「医者」人格の影響で村の子供たちは殺せなかった。
最期は喉に突き立った桔梗の矢に浄化されて「医者」人格に戻り、死んだ記憶や他人格が殺人者であった記憶も戻り、桔梗に殺してくれるよう頼む。
桔梗が四魂のかけらに手をかけようとした直前、蛇骨にかけらを取られ、桔梗に看取られながら骨に還った。
四魂のかけらは蛇骨の手を経て蛮骨に渡った。享年26。
ちなみに、医者人格の時は華奢だが殺人鬼人格は筋骨隆々の肉体をしており、人格によって肉体も別人へと変貌する。
アニメでは、戦の時に逃げ遅れた子供を殺した侍を無我夢中で殺してしまったことで自分を許せない思いに捉われ、第二の人格が発現したという、睡骨の過去が追加されている。
その後殺戮を繰り返す中で蛮骨・蛇骨と出会い、七人隊に勧誘される。
凶骨(きょうこつ)
声 -郷里大輔
七人隊の一人。
小山ほどもある人間離れした巨体の持ち主。
妖怪をも食らうその姿から「大鬼」と呼ばれたが、本人は人間と主張している。
その巨体を武器にして力任せに戦う。
巨体を維持することが思考の大半を占めており、頭はほとんど使わない。
鋼牙の四魂のかけらを奪おうとするが、弱点である四魂のかけらを埋め込まれた場所を、自ら教えたことで、鋼牙に四魂のかけらを抜き取られ、返り討ちに遭う。
力だけは強いが技は達者でなく、蛇骨曰く「(七人隊の中で)一番弱かった」らしい。
四魂のかけらの力は他の七人隊に比べかなり強いようで、腕が切られたり首が180度捻じ曲げられてもすぐに完治する。
四魂のかけらは最猛勝に回収されたのち、蛮骨の手に渡った。
原作では武器を使用していなかったが、アニメでは鎖付きの巨大な鉄球を使用した。
また、生前は今ほど巨大ではなく5メートル程度だった。
七人隊(しちにんたい)[編集]
15年前、「七人で百人分の働きをする」といわれるほどの圧倒的な戦力を誇ったが、その強さと残虐性を恐れた大名によって斬首された傭兵部隊。
東国出身だが、討伐時に逃げた先の北の地で殺され、白霊山の麓の寒村につくられた七人塚に葬られた。
奈落によって首(巨体を誇る凶骨のみ額)に四魂のかけらを埋め込まれて復活、「犬夜叉たちを全員倒せば四魂のかけらを永久に与える」という条件をのみ犬夜叉一行や鋼牙らと戦う。
全員が顔になんらかの模様を施しており、亡者であるため死人と墓土のにおいがするが、妖気は持たない。
体内のかけらを全て抜き取られると骨に戻る。
かけらを抜かれない限り死ぬことはないが、治癒能力には各々でかなり差がある。
アニメでは7人の生前が描かれている。
蛮骨(ばんこつ)
声 -草尾毅
七人隊の首領。享年17。
かつて、大の男が3人がかりでようやく持ち上がる大鉾「蛮竜(ばんりゅう)」を用い殺戮を欲しいままにした。
七人隊最年少でありながらずば抜けた実力を持って6人の荒くれ者を統括する。
仲間からの呼び名は「大兄貴」。
髪型は長い三つ編みで額に十字の形の紋様を持つ。
残忍な性格だが、さっぱりした能天気な一面も持ち、仲間に対する想いは強い。
しかし、煉骨を脅し四魂のかけらを独占するなど排他的な一面も併せ持ち、それらが重って煉骨の謀反を招いてしまう。
裏切りは決して許さず、蛇骨を殺した煉骨を自らの手で殺害した。
ちなみに煉骨が謀反を決意した銀骨の欠片の無断使用に関しては、蛮骨は許容していたようである。
犬夜叉とは計3回戦っており、常に互角の闘いとなるが最後の白霊山の決戦で懐に飛び込んだ犬夜叉の鉄砕牙で切り倒される。
アニメでは生前に蛮竜に願をかけ、人と妖怪合わせて二千の恨みを蛮竜に宿し妖刀化させた。
これにより妖気を用いた攻撃をすることができるようになったが、これが仇となり爆流破で蛮竜共々撃破される。
蛮竜閃(ばんりゅうせん)
四魂のかけらの妖力により朱色の衝撃破を放ち風の傷を薙ぎ払うことができる。
妖刀化してからは風の傷を越える威力にまで成長する。
竜雷閃(りゅうらいせん)
四魂のかけらの力で落雷を起こす。
雷の軌道は制御できない。
熱風
煉骨のかけらを使用し風の傷を完全に相殺する熱風を放つ。
煉骨(れんこつ)
声 -杉田智和
蛮骨の参謀役であり七人隊の副将。享年24。
坊主頭で頭に布を巻いており、顔中に模様が施されている。
登場してまもなく、顔の模様がわずかに変更された。
仲間からの呼び名は「兄貴」。
頭が良く策略に長けているが冷酷で目的のためには手段を選ばない性格。
手甲から出す鋼の糸や油を用いた火炎攻撃、砲筒や爆雷筒といった自作の兵器を使って戦う。
犬夜叉を除く一行を釘づけにするなど人間相手には滅法強い。
構造は不明だが、指先からライターのように炎を噴出させることができる。
単身で寺院を襲撃して拠点とし、銀骨に犬夜叉達を、蛇骨には鋼牙の殺害を命じる。
両者共に標的を仕留め損ねるが、煉骨は犬夜叉から奈落に関する情報を得ると共にかごめから四魂のかけらを奪った。
蛇骨を犬夜叉からことごとく遠ざけており、蛇骨から犬夜叉のことが好きなのかと突っ込まれた。
戦国時代とは思えないほどの技術を持っており、銀骨の改造も行っていた。
四魂のかけらの力が弱いのか、受けた傷が全く再生しない。
四魂のかけらを蛮骨に脅しとられ、二度目はないと釘を刺されるが、鋼牙との戦いの傷が再生せず痛みに耐えかねた煉骨は銀骨のかけらを蛮骨に無断で使用してしまう。
二度目はないという蛮骨の言葉を真に受けた煉骨は蛮骨を凌ぐために四魂のかけらに執着する。
当初は鋼牙の四魂のかけらを狙ったが、最期には弟分の蛇骨から四魂のかけらを奪取し殺害、仲間殺しを許さない蛮骨によって自らも四魂のかけらを奪われ死亡する。
睡骨や銀骨など弟分にはそれなりに労わる面も見られる。
犬夜叉一行と戦った回数が最も多い七人隊であり、犬夜叉本人と直接戦った回数も4回と七人隊で一番多い。
生前は謙虚な性格であり、冷淡な印象も見られず蛮骨の冗談に笑顔を見せるなど全く雰囲気が違う。
鋼の糸(ワイヤー)
手甲にしこんだワイヤーで敵の動きを封じる。
可燃性の油が染みこんでおり着火して相手を火達磨にする。
火炎放射
油を口に含んで着火し炎を吐く。
相手が人間なら一瞬で焼死する。
原作では鋼牙にもダメージを与えている技だが、アニメではなぜか全く効いていない。
砲筒
大砲で敵を砲撃する。
一つの砲筒に3発の弾を装填可能。
アニメではガトリング式のものや火炎放射型がある。
蛇骨(じゃこつ)
声 -折笠愛
七人隊の一人。享年20。
女性用の着物を着ており、蝶柄の簪で髪をまとめ、紅を口に差している青年。
蛇骨刀を自在に操る七人隊の切り込み隊長。
俊敏だが、着物の下には薄い蛇皮の手甲と胸当てしか身に着けておらず軽装備。
着物の片裾を帯で留め、常に片足を露出させている。
飄々とした性格。
男好きの同性愛者。
女性には興味がないどころか強い嫌悪感を抱いている。
犬夜叉を気に入り、最初の対戦以後執着を向ける。
素直な性格で、子供のようにゴネることはあるものの、最終的には蛮骨と煉骨の命令を忠実にこなす。
四魂の欠片にも全く執着がなく、蛮骨から「ちょっと変だけど信用できるのはお前だけ」と言われている。
考案段階では女性だった。
中性的なデザインやキャラなのは女性だった頃の名残とされている。
若い色男と殺戮以外に興味は無い。
しばしば無邪気な表情を見せるが、残虐性や加虐癖をも持つ。
七人隊では最初に犬夜叉一行と出会い、計4回戦っている。
蛇骨自身は常に犬夜叉との戦闘を望んでいたが、煉骨の指示により機会を2度失っている。
最期は犬夜叉の風の傷を受け重症を負い、それを見ていた煉骨に四魂のかけらを取られて骨に還る。
生への執着はなく、二度目の人生を楽しんだと納得して死んだ。
煉骨の謀反に気付いていた様子で、最期に欠片を取ろうとする煉骨に微笑みかけた。
アニメでは睡骨を気遣い殺人を戸惑う面を見せた。
霧骨(むこつ)
声 -稲田徹
七人隊の一人で毒使い。
七人の中で最も小柄で白装束を着ている。
強力な毒を使うため毒に身体が慣れており、唾液すら毒液として武器になる。
醜悪な容貌のために女にモテないと思い込んでおり、かごめをさらって自分の物にしようとした。
彼の毒の強さは蛇骨も認めるところで、かごめ・弥勒・珊瑚を苦しめるが、殺生丸には効かず、あっけなく斬り捨てられる。
四魂のかけらは最猛勝に回収されたのち、蛮骨の手に渡った。
蛇骨とは逆で女性をいたぶって殺すという凄まじい趣味を持つ。
銀骨(ぎんこつ)
声 -江川央生
七人隊の一人。
戦いで傷付くごとに煉骨に改造され、全身に多数の武器を仕込んでいるサイボーグとなった。
蛮骨以上に煉骨を尊敬しており、煉骨のすることは何でも正しいと思っていたとされる。
後に犬夜叉によってバラバラにされ、戦車のような姿に改造された。
この時点では人間の体はほぼ頭部しか残っていない。
改造されてからは「ぎしぎし」としか言わなくなった。
鋼牙の捨て身の攻撃を受け、原作では破壊される。
余談だが銀骨戦車の素材には「銀骨歯車」などの細かい名称がつけられている。
また、戦車になる前の装備も原作とアニメで違っている。
銀骨の大砲は蛇骨が拾ってきた種子島銃を煉骨が改造したものという裏設定が奥義皆伝で明かされている。
アニメではそれを踏まえ蛇骨が種子島銃を煉骨に持ち帰っているシーンが追加された。
しかし、15年前の時点で既に銀骨に大砲が搭載されているシーンも登場し、蛇骨が種子島銃を拾う前から煉骨が大砲を作っていたということになり、設定と矛盾する。
アニメでは煉骨との絆がさらに強調されている。
銀骨砲(ぎんこつほう)
煉骨が種子島銃を改造して作った大砲。
通常の砲撃タイプと上空で無数に分裂し地上を襲うタイプが存在する。
戦車形態では二つ装備されている。
連装カッター
背中に装備された4連装式の回転カッター。
鋼の糸に繋がっているため若干のコントロールが可能。
腕部アンカー
人型形態の装備。
打ち出すと同時に先端が展開し敵を掴むアンカークローとなる。
最終砲撃形態
アニメでのみの登場。
戦車形態から変形する。
正面部の脚部が180度回転し、そこから連装式の大砲が出現。
本体左右からは一部のパーツが外れ、5連装のミサイルポッドらしい武装が展開。
さらに後部には無数の火薬弾が出現と火力が大幅に強化される。
睡骨(すいこつ)
声 -平田広明
七人隊の一人
凄まじい体術と剛腕を誇る接近戦の達人。
手甲鉤を用い、鎧以上の強度を持つ犬夜叉の火鼠の衣すら簡単に引き裂く。
善良な医者と残忍な殺人鬼の2つの心を持つ二重人格者。
蘇った後は過去の記憶を持たない「医者」の睡骨として白霊山の麓の貧しい村に住み、身寄りのない子供たちを養っていたが、蛇骨から子供を庇おうとして負傷したことにより「殺人鬼」の人格が出現してしまう。
「殺人鬼」の睡骨は髪が逆立ち、眉毛が消え羅刹と評される凶悪な顔つきになる。
また、正反対の人格を併せ持つがゆえに「医者」人格は血を見ることを恐れ、「殺人鬼」人格は医者や僧などの善人を嫌っている。
殺人鬼人格は医者人格の記憶を持っているが、医者人格は殺人鬼人格の記憶を持っていない。
殺生丸一行との戦闘の途中でりんや邪見とつり橋から川に転落して流された後、外見は「医者」人格だが心は「殺人鬼」人格という、特殊な状態になる。
医者のフリをしてりんを連れ白霊山麓の村に戻り、村を出ることを要求した村人達を惨殺するも、「医者」人格の影響で村の子供たちは殺せなかった。
最期は喉に突き立った桔梗の矢に浄化されて「医者」人格に戻り、死んだ記憶や他人格が殺人者であった記憶も戻り、桔梗に殺してくれるよう頼む。
桔梗が四魂のかけらに手をかけようとした直前、蛇骨にかけらを取られ、桔梗に看取られながら骨に還った。
四魂のかけらは蛇骨の手を経て蛮骨に渡った。享年26。
ちなみに、医者人格の時は華奢だが殺人鬼人格は筋骨隆々の肉体をしており、人格によって肉体も別人へと変貌する。
アニメでは、戦の時に逃げ遅れた子供を殺した侍を無我夢中で殺してしまったことで自分を許せない思いに捉われ、第二の人格が発現したという、睡骨の過去が追加されている。
その後殺戮を繰り返す中で蛮骨・蛇骨と出会い、七人隊に勧誘される。
凶骨(きょうこつ)
声 -郷里大輔
七人隊の一人。
小山ほどもある人間離れした巨体の持ち主。
妖怪をも食らうその姿から「大鬼」と呼ばれたが、本人は人間と主張している。
その巨体を武器にして力任せに戦う。
巨体を維持することが思考の大半を占めており、頭はほとんど使わない。
鋼牙の四魂のかけらを奪おうとするが、弱点である四魂のかけらを埋め込まれた場所を、自ら教えたことで、鋼牙に四魂のかけらを抜き取られ、返り討ちに遭う。
力だけは強いが技は達者でなく、蛇骨曰く「(七人隊の中で)一番弱かった」らしい。
四魂のかけらの力は他の七人隊に比べかなり強いようで、腕が切られたり首が180度捻じ曲げられてもすぐに完治する。
四魂のかけらは最猛勝に回収されたのち、蛮骨の手に渡った。
原作では武器を使用していなかったが、アニメでは鎖付きの巨大な鉄球を使用した。
また、生前は今ほど巨大ではなく5メートル程度だった。